日本メンタライゼーション研究会主催、第1回学術集会を開催します。
「日本における、メンタライゼーション臨床のデザイン」
Design of Mentalization for clinical practice in Japan
今回の学術集会は「日本における、メンタライゼーション臨床のデザイン」をテーマとしました。「デザイン」が表すのは、概念から実践を発想し、実践の形を具体化する過程です。
メンタライゼーションは、人の有する自分自身や他者の心を理解する能力に関する概念です。この概念は、境界性パーソナリティ障害(以下「BPD」)に対する治療方法(MBT:Mentalization-based Treatment)という実践の形を得て、ランダム化比較試験でその有効性を示しました。このMBTこそ、メンタライゼーションの代表的デザインです。それでも、それは唯一のデザインというわけではありません。メンタライゼーションはさまざまな臨床場面で多様な形で実践され、その数だけ、特定のメンタライゼーション臨床がデザインされているからです。
多様な臨床デザインが存在することは、メンタライゼーション概念の汎用性の高さを表しています。加えて、この多様さによってメンタライゼーション概念はさらにその豊かさを増しているともいえます。特定のメンタライゼーション臨床をデザインする度に、メンタライゼーションとは何かが改めて問われ、何を行うことがメンタライゼーション能力の向上をもたらすのかが探究されていくからです。
午前中の講演では、Bateman先生とFonagy先生には、英国そして世界においてデザインされている、メンタライゼーション臨床についてお話しいただきます。
午後のシンポジウムは、我が国のさまざまな臨床場面において、メンタライゼーション臨床のデザインに取り組む4人のシンポジストにご発表いただきます。Fonagy先生とBateman先生に指定討論者として加わっていただき、「日本における、メンタライゼーション臨床」について議論したいと考えます。さらに、その議論から、メンタライゼーション概念とは何かを改めて考え、それをさらに豊かにすることに寄与したいと考えています。
日 時 2020年 3月22日(日) 9時受付
場 所 同志社大学良心館B1F RY地1教室
(京都市上京区、京都市地下鉄烏丸線今出川駅直結)
会 費
一般:6000円・院生:5000円・当日参加:7000円
(当日参加は定員に空きがある場合に限り受け付けます。確実な参加をご希望の方は事前申し込みをお勧めいたします)
対 象
医療・心理・教育・福祉などの分野に従事する専門家または大学院生
(事例に関する守秘義務を守れる方)
応募方法
「学術集会参加希望」の件名で下記必要事項を記入し、日本メンタライゼーション研究会事務局までEメールをお送りください。メールの返信をいたします。その後の入金確認をもって参加受付といたします。
@氏名 A性別 B所属 C職種・資格 D連絡先(メール&携帯電話番号)
mentalization-office@umin.ac.jp
定 員 400名
申込締め切り 2020年2月29日(土)
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チラシのダウンロード |
9:00 | 受付開始 |
9:30 | 開 会 |
9:30 - 12:40 | 講 演 メンタライジング・アプローチの現在1(仮) Peter Fonagy メンタライジング・アプローチの現在2(仮) Anthony Bateman |
12:40 - 14:00 | 休 憩 |
14:00 - 17:00 | シンポジウム 「日本における、メンタライゼーション臨床のデザイン」 司会:白波瀬丈一郎 1. 精神科臨床における実践 崔炯仁 2. 児童福祉臨床における実践 菊池裕義 3. 精神分析臨床との兼ね合い 池田暁史 4. メンタライゼーションのアセスメント 上地雄一郎 指定討論:Anthony Bateman & Peter Fonagy |
17:00 | 閉 会 |
周辺情報・更新情報は、研究会ブログにて随時更新します。ぜひご覧ください。
JR京都駅 から 地下鉄 烏丸線 6分 今出川駅 下車 北改札口 1番出口 直結 |
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駐車場はありません。 | ![]() |
地下 1番出口から、 大学生協 の横を とおって 直接会場にお越しいただけます。 |
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